iPhoneの容量がもう限界|家族写真の保存先をNextcloud+外付けHDDに決めるまで

子どもの写真や動画が増えるたび、旅行や運動会の前に空きを作る。そんなやりくりが限界に近づいていました。写真と動画で約83GB、そのうち動画が約39GB。128GBのiPhoneは、ほぼいっぱいでした。

子どもの動画は消したくない。でも、iPhoneの外へ移したあともスマホから気軽に見たい。そこで、すでに契約していたXServerと外付けHDDを使い、わが家に合う保存先を探しました。動画アプリのInfuseを試したものの、使い方や接続の仕組みが分かりづらく、最終的にNextcloudへたどり着くまでの記録です。


家族写真を守るまでの全4回

  1. 第1回|iPhoneの容量不足から、保存先を決めるまで(この記事)
  2. 第2回|Nextcloudを夫婦のiPhoneから見られるアルバムに
  3. 第3回|写真・動画が「消えた?」表示トラブルを直した記録
  4. 第4回|Googleフォト・iPhone・古いMacの写真をまとめて救出

▼ 実際の画面:iPhoneのストレージ

iPhoneストレージで写真が83.08GBを使っている画面
写真だけで83.08GB。まず困っていたのは、目の前のiPhoneの空き容量でした。

最初に試したInfuseは、わが家には合わなかった

家では、インターネット上にデータを置けるレンタルサーバー「XServer(エックスサーバー)」を、すでに500GBの容量で契約していました。そこで最初は、容量の大きい動画をXServerへ移し、「Infuse(インフューズ)」という動画アプリで見る方法を試そうとしました。

やりたかったことは単純です。動画はiPhoneから外へ出す。でも、見たいときはiPhoneで一覧から選んで再生する。Infuseなら、サーバーに置いた動画を見やすく並べられそうでした。

ところが、当時のiPhoneではiPhoneを動かす基本ソフト(iOS)が古く、Infuseをインストールできませんでした。iOSを更新するにも空き容量が必要です。動画を外へ出すためのアプリを入れたいのに、その準備でまた容量不足にぶつかりました。

その後、iOSの更新自体はできました。ただ、それで保存方法の悩みが全部なくなったわけではありません。Infuseで進める案はその後も試しましたが、使い方や接続の仕組みが分かりづらく、写真と動画のために使うアプリを増やしたくないという気持ちもありました。インストールできなかったことだけで、Nextcloudに決めたわけではありません。

動画を外へ出せれば終わりではなく、その後も家族が迷わず見られる仕組みが必要でした。

写真・動画の保存先に求めた5つの条件

この時点で、欲しいものをいったん整理しました。

  • iPhoneの空き容量を増やせる
  • 移した写真や動画を、あとからiPhoneで見られる
  • 夫婦それぞれのiPhoneから使える
  • 新しく毎月大きな料金を払わずに済む
  • 元の写真や動画を、そのままの形で残せる

一番簡単なのは、iCloudの容量を増やすことだと思います。ただ、2TBで月1,500円ほどを払い続けるのは避けたい気持ちがありました。Amazon Photosはプライム会員なら写真の保存に強い一方、動画は写真と同じように無制限ではありません。今回、特に容量を使っていたのは動画でした。

Googleフォトも無料分の15GBがいっぱいでした。最初に困っていたのはiPhoneの空き容量でしたが、保存先を考えるうちに、Googleフォトや古いMacの中身も整理し直す必要があると分かってきました。


▼ 実際の画面:あとから確認したGoogleフォトの容量

Googleフォトの保存容量が15GBいっぱいになった画面
Googleフォトも15GBを使い切っていました。これは、iPhoneの容量問題をきっかけに保存先を調べていく中で分かったことです。

Nextcloudを選んだ理由

Infuseで見る案がうまくいかなかったあと、候補にしたのがNextcloud(ネクストクラウド)でした。Nextcloudは、ひと言でいえば「自分で用意した保存場所を、スマホやパソコンから使いやすく見るための仕組み」です。

わが家の場合は、すでに契約していたXServerの500GBを保存場所として使えます。そこへNextcloudを入れると、SafariやChromeなどのブラウザー(Webサイトを見るアプリ)だけでなく、iPhone用のアプリからも写真や動画を開けます。新しく専用のクラウド容量を契約するより、今あるものを生かせる点が大きかったです。

もう一つは、夫婦で使いやすかったことです。同じパスワードを使い回すのではなく、私と妻で別々のアカウントを作り、家族写真のフォルダーだけを共有できます。夫婦それぞれのiPhoneから、今後撮る写真だけをNextcloudへ自動保存する設定も行いました。

わが家が欲しかったことNextcloudでできること
iPhoneから写真・動画を出したいXServerの空き容量へ保存できる
移したあともスマホで見たいiPhoneアプリやブラウザーから開ける
夫婦で使いたい別々のアカウントで同じ写真フォルダーを共有できる
月額料金を増やしたくない契約済みのXServerを利用できる

もちろん、iCloudやGoogleフォトほど「入れたらすぐ全部おまかせ」ではありません。最初の設定には手間がかかり、動画やiPhone特有の写真形式でつまずくこともありました。それでも、保存場所と毎月の費用を自分で決められ、家族で見られる形にできる。そこが、うちには合っていました。


▼ 実際の画面:Nextcloudが動いたところ

Nextcloudの初回案内画面
XServerにNextcloudを用意し、ブラウザーから開けた画面。ここを家族が普段見る写真・動画置き場にしました。

普段見る場所はNextcloud、バックアップは外付けHDD

Nextcloudは、普段見るには便利です。ただし、ここを唯一の保存先にはしませんでした。操作を間違えて消す可能性もありますし、サーバー側の不具合が絶対にないとは言えません。

そこで、役目を三つに分けました。

置き場所役目
Nextcloud夫婦がiPhoneやパソコンから普段見る場所
4TBの外付けHDD(パソコンにつないで使う保存機器)写真と動画の元データを守る場所
Amazon Photos写真を別の会社にも残しておく追加の保険

イメージとしては、Nextcloudが家族で開くアルバム棚、外付けHDDが原本をしまう保管庫、Amazon Photosが写真だけのもう一つの避難先です。どれか一つに全部を背負わせない形にしました。

選んだあとも、何度も「これで大丈夫?」と立ち止まった

Nextcloudを入れて写真を送れば完成、という流れではありませんでした。最初はブラウザーに500エラーが出て開けず、開くようになっても動画の見本画像が出ません。サーバーに必要な道具がないと分かり、XServerのサポートに確認してから導入を進めました。

その先でも、iPhoneでよく使われるHEIC形式の写真だけ一覧が灰色になったり、パソコンで見える動画がiPhoneアプリでは見えなかったりしました。「保存できた」「写真一覧に出た」「スマホで再生できた」は、それぞれ別に確かめる必要がありました。

特に、名前の番号が同じ写真と動画が、実際には何年も違う時期に撮られた別のデータだったことは、最初は想像していませんでした。動画を消したり変換したりする前に、名前だけを変えて試したことが解決につながります。原因を一つずつ確かめ、ファイル名を変更した手順は、第3回で紹介します。

月々の追加料金を抑えられた一方で、調べたり設定したりする時間はかかっています。誰にとっても手軽な方法というより、すでに持っていたサーバーを使い、原本を自分でも残したかったわが家の選択でした。

保存先を決めたら、昔の写真も気になり始めた

保存方法を決めたあと、「移し忘れている写真はないか」と家の中を確認しました。すると、夫婦のiPhoneだけでなく、Googleフォト、古いMac、外付けHDD、DVDにも写真や動画が残っていました。

こうして、iPhoneの容量を空けるために始めた作業が、昔の写真を含めた整理へ広がっていきました。重複の確認や古いMacからの救出については、第4回にまとめています。

今の結論:Nextcloud+外付けHDDで役割を分ける

  • 容量の大きい写真や動画は、iPhoneだけに置き続けない
  • 普段見る場所はNextcloudにする
  • 消えたら困る元データは外付けHDDにも残す
  • 写真はAmazon Photosにも置く
  • 移行が終わったと確認するまでは、元のデータを消さない

最初からNextcloudを使おうと決めていたわけではありません。Infuseで動画を見る案につまずき、わが家に必要な条件を一つずつ考えた結果、Nextcloud+外付けHDDという形に落ち着きました。

次の記事では、Nextcloudを夫婦それぞれのiPhoneから使えるようにして、実際にどんなアルバムになったのかを紹介します。


このシリーズを続けて読む

次の記事 →
第2回|Nextcloudを夫婦のiPhoneから見られるアルバムに

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